kawaiiカード発見伝説:マグマの噴流

ギャザのkawaiiカードを追っていくシリーズ第4弾。
そびえたつ巨人。テンションがやたら高い骸骨。頭に穴が開いたおっさん。
『kawaii』のとは真逆の坂道を下り続ける世界観の「Magic:the Gathering」…
そんな殺伐とした砂漠のオアシス、女性の描かれたカードを探す企画。
それがkawaiiカード発見伝説である。
乾ききった喉を血で潤すような世界に歩む諸兄の、ひとときの癒しとなりますように。
拝啓
諸兄様 ご無沙汰しております。春一番も吹きあたたかくなってまいりました。
残る肌寒さを一気に噴出とばすため、熱いカードをお届けいたします。
今回のカードはこちら!
Magma Jet / マグマの噴流 (1)(赤)
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。マグマの噴流は、それに2点のダメージを与える。
占術2を行う。(あなたのライブラリーのカードを上から2枚見る。それらのうち、望む枚数のカードをそのライブラリーの一番下に望む順番で置き、残りをそのライブラリーの一番上に望む順番で置く)
なんと!!!
テーロスだ!!!
つまりスタンダード入りしているということだ。
バックナンバーがことごとくスタンダード落ちしたカードだったので、そろそろ使えるカードを特集していかないと企画がヤバいという空気を感じた上での選択だ。
女の子が美人というところが非常に良い。
マグマの噴流とは
占術2のついた2マナのインスタントで、2点のダメージを与えるカードだ。
デザイナーはよっぽど2が好きなんだろう。
占術の強さは言うまでもないが、常にリソースの確保に頭を悩ませるバーンにとっては待望のカードだと言える。
とはいえ、最近の環境だと2点ダメージというのは多少不安がある。
メイン火力というより、占術2に2点火力がついているカードと捉えれば投入枚数の目安になるかもしれませんな……
ん…占術2に2点火力…うん?え?
😯 つ、つえーよ!!!! 😯
マグマの噴流のkawaiiポイント
イラストでは、ダイナミックな手振りで炎の渦を巻き起こす女シャーマン(『炎語り』)が描かれている。
対峙する敵に臆することなく立ち向かう彼女の表情や佇まいからは、闘う女性の美しさを感じることができる。
だがMagicの世界にはムチャンコごっつい斧で熊をぶち殺す女傑だとか、触れるとあの世行きの文字通り昇天おさわりテクニックを持つ妹とか、山よりでかい森ガールまでいるので、この程度のアグレッシブさではむしろ単なるかわいい(※kawaiiではない)要素でしかない。
彼女のkawaiiさは、そういったギャップの魔力で表されるところでは無い。
魔法使いとはすべからく戦うべきものなのか?
この細い腕。腰。
戦いのために炎を操るにしては、燃え移って素敵なものが見えてしまいそうな軽装すぎる衣装。
その衣装に反し、なぜかかぶっている兜。どうして鎧は着ていないのか。
そう、きっと彼女は戦闘魔道士ではないのだ。
炎というのは戦うためだけに使われるのではない。日常生活においても非常に役立つものだ。
彼女はおそらく厨房担当の炎使いなのだろう(と筆者は想像する)
突然の敵の襲撃に対応するため、ちょうど兵舎からひっつかんできた兜をかぶって、来る危険に立ち向かおうとしているところに違いない。
剣や装備もそのときに拾ったものだろう。兜のバイザーを下げていないのは、下げ方がわからないのだ!!
(そう、ちょうど超合金フィギュアの遊び方がわからない女子高生のように。ここも忘れてはいけないkawaiiポイントだ)
彼女は運悪く敵の兵士たちと遭遇してしまう。
武器を手にしているとはいえ、たった一人で彼らに立ち向かっても勝機は無いだろう。
にじりよる敵の兵士を威嚇するため、普段厨房で使っている炎の魔法を最大火力で放った。
もともとは調理器具を熱する魔法であるために、この絵の炎は上方向へとのぼっていくイラストになっているに違いない。
動揺する敵兵たち。
彼女の視線は炎をはさんで向かいの彼らから逸らされることはない。
彼女はどうなってしまうのか?
…イラストからそんなストーリーが見えてくるのは、単に筆者が暴走しているからだけだろうか?
たとえそうであったとしても、そのような背景を想像しながらこのカードを使うなら、
この占術という効果も、彼女の威嚇の一撃が作り出した時間の効果であると想像することもできるだろう。
名もなき給仕の娘が精一杯の力で稼いだ時間。
それで引いてきた切り札で勝ち取った勝利を想像すると、だんだんこのカードがkawaiiく見えてくる。
偉大なる勝利の影にも内助の功。やっぱ家に人がいるって素敵だなということを思い起こさせてくれる彼女。
もはや4枚積みではなかろうか。
マグマの噴流4姉妹(4枚)デッキを作って、《マグマの噴流》を使って《マグマの噴流》をライブラリーの下に送り、
「あなたたちは逃げなさい!ここは私が…」
「そんな!お姉ちゃんを置いて行けないよ!」
というストーリーを脳内に展開し、勝負を離れて夢の世界(ニクス)へと旅立っていくのもいいかもしれない。
きっとそのとき、君のプレインズウォーカーの灯は…ともる!
かもしれない。
参考ページ
Wisdom Guild
–《マグマの噴流/Magma Jet》
イラスト拝借(www.wizards.com)
–MAGIC ARCANA:Magma Jet
炎語りについて(www.wizards.com)
–プレインズウォーカーのための「テーロス」案内 その2
←TOPに戻る
この火力なら、ちょうどブタ(トークン)がこんがり焼けます。
ついでに、女哲学者も焼けます。
炎語り(妹)「お姉ちゃん、逃げて!」
炎語り(姉)「何を水臭い。 生きるも死ぬも、一緒だといったではないかあああ!!(占術でパワーアップして、突撃。)」
《炎語りの達人》とで姉妹パワーですか!w
ブロックした姉のピンチに対応して妹が飛び出してきて、って感じですかね
いいですねぇ…ごはんが進みますね(謎
血の繋がってない嵐を呼ぶ異信徒にお姉さんの隣をとられそうになるってシチュもウヒヒですなw
実際お姉ちゃんはパーフォロスというよりケラノスっぽい能力だなーと思いますです