テーロスのゾンビと不死隊

テーロスのゾンビって、今までのモノとなんだか違いますよね?
今回はテーロスのゾンビについて、すこーし書いていこうと思います。
黄金マスクのゾンビ
過去のゾンビクリーチャーと違って黄金の仮面をかぶっています。
体もゾンビゾンビしていなくて、いくらか健康的です。
まず、この記事を書こうと思ったきっかけなんですが…
ある映画に出てくる敵の軍隊に良く似ていると思ったからなんです。
不死の軍団
どんなヤツらかというと…
……
…
こんなヤツらなんです。
2007年に公開され、ディス・イズ・スパルター!!!!で有名な映画、300<スリーハンドレッド>。
この映画に登場する不死軍の画像です。
金属製の仮面と不死軍というネーミングなど、一致する点もいつくかありますよね?
参考:
300[スリーハンドレッド]公式
不死隊って?
紀元前480年のテルモピュライの戦いをテーマに描かれた映画なので不死隊は実際に存在したとされています。
倒されても補充され続ける部隊であることから不死隊と呼ばれるようになったそうです。
似てますよね!誰がなんと言おうと似てます。むしろ同じ!
テーロスのゾンビ
せっかくなので公式のゾンビに関する記事を調べてみました。
それによるとテーロスで人が死ぬと、死の国という世界に移されそこで生活することになるようです。
死の国から何らかの原因で抜け出し、生者の世界に戻る過程で自己を喪失し、顔を失うことになるんだそうです。
カードでは公開されていませんが、仮面の下はのっぺらぼうなんですね。
とはいえすべてを失うわけではなくて、剣の腕や料理の上手さなど、体に染み付いているものは残っているそうで…
生前の生活の真似事のようなことをしているそうな。
ふと思ったんですが、髪の毛も捧げないと現世に戻れないんでしょうか?
みんなツルツルですね!(笑
公式のゾンビに関する情報も乗せておきました。興味がある方は読んでみてはどうでしょうか!
以下は公式から引用したテーロスにおける蘇りし者(ゾンビ)に関する記事
蘇りし者
知性を持つ定命の者がテーロスにて死亡すると、その者は死の国へと去る。彼らは死の国の神エレボスの監視の下、昼も夜もないこの永遠の灰色の領域に住まう。だが何世紀ものうちに、死の国の多くの住人達が逃亡し、生者達の陽光の世界へと戻ってきた。彼らはノストン(ノストス/nostos「家に帰る」の意から)、もしくは蘇りし者と呼ばれている。
オドゥノスのティマレット:殺人王として人間に知られるティマレットはオドゥノスの実質的指導者として振舞っており、略奪隊を編成し最高の戦士達を指揮している。
自己の喪失:
死の国を去るためには、その者は自身の定義とともに顔を失わねばならない。その顔は眼窩と口だけの不気味な面となる。
しかしそれは、蘇りし者達が個性や記憶といったものを持たないことを意味するものではない。その者の名と過去は忘れられているが、技能と個性は保持されている。従って、定命の人生において起こった出来事や関係は失われているが、それらの出来事の結果は損なわれることはない(弁舌の才や、音楽を演奏する能力など)。
追加して、蘇りし者は他者との関係を結ぶための長期記憶を構成する能力を失っている――そのため彼らが「新たな生を築く」ことは不可能である。
知性と知恵を持つ死者:
事実、蘇りし者はアンデッドである。
彼らは生者の世界へと戻ったが、生き返ったのではない。
彼らは水と空気は必要とするが食物は不要である。
蘇りし者は共同体を形成し、つかの間の感情を体験し、日課に従事する。だが彼らの存在は実態のない遊戯でしかない。
自己を失い、長期の関係を結ぶ能力無しに彼らの「人生」の要素には重みも意味も無いからである。
彼らはただ考え、言葉を話すゾンビではない。感情を持っているのだ。
自己の喪失が長期記憶の形成を妨げているとはいえ、彼らはその経験に基づいた感情を持つ。それはつまり、彼らの感情は闇――不満、恨み、孤独、憤り、憤怒、そして憂鬱へと向かいやすいことを意味する。
虚ろな顔を覆う黄金の仮面:
ある人間がテーロスで死亡すると、黒ずんだ粘土から作られた葬送の仮面が被せられる習慣となっている。
それはエイスリオスのために、故人の自己の「枠」として使用される。
そのため、ある定命の者が自己を破壊して死の国から去る時、その者は代わりとなる仮面を身につけねばならない。
エレボスの領土においては黄金が最もありふれた材料であるため、蘇りし者はその葬送の仮面を(そして彼らの自己の代理を)美しい手仕事で作られた黄金の仮面に取り換え、それが蘇りし者の象徴となっている。黄金の仮面は彼らの変わってしまった顔を覆い、代理の、脆いながらも自己の機能を果たす。
灰粘土の「貨幣」:
死の国では黄金がありふれているため、蘇りし者達はそれらに価値を見出さない(自身の仮面を除く)。
そしてその代わりに、貨幣の類や物々交換の品としてオストラコンと呼ばれる特別な粘土片を用いる。
オストラコンは葬送の仮面を形作っていた灰粘土の破片である。
明白な理由により、それらの粘土片は蘇りし者にとって大いなる重要性を持つ。
それらはアスフォデルの死滅都市の住人達には形見として、オドゥノスの住人達には戦利品として、そしてあらゆる蘇りし者にとって装飾品や貨幣として使用されている。
おまけ:幻霊
死者が死の国から逃げ出した時、その者は自己を失って顔を持たない蘇りし者となるとお話ししましたが、その過程で魂が肉体から切り離され幻霊も創造されます。
また、蘇りし者とそこから創造された幻霊は決して一つに戻ることも、互いの存在を知ることもありません。
おまけ:デーモン
死の国に行った魂のいくつかは、その死後を嫌い、憎しみを激しく増大させます。
その憎しみが、真の悪の段階へと到達すると死者をデーモンに変身させます。
この変身は激痛を伴います。変身後は、世界を取り巻く最も危険な大河を気合で飛び越え、生界に戻る者もいます。
その旅を生き延びたデーモンは様々な「第二の人生」を過ごします。僻地に棲処を構え、呪われた動物を放って植物を黒死させる者もいる。放浪し、その中で生者へと苦痛を与える機会を探す者もいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
テーロスの死の世界観はすごく独特です。
このディティールにこだわるのが、MTGの魅力でもありますね。
今度、黒を使ってみるときは、意識してプレイするとより深みが増す?のではないでしょうか?
参考:
プレインズウォーカーのための「テーロス」案内 その3
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